独立の難しさ
- ishikurotoyama001
- 2024年5月8日
- 読了時間: 2分
4月1日に独立し、新しい事務所を立ち上げました。
これまでの修行中とは異なり、給料という保証もなく、全て自己責任で仕事をしていかなければならないのが「独立する」ということです。
聞こえはかっこいいですが、実際は・・・・
今日は独立して約1ヵ月の現状と率直な感想を書きたいと思います。
まず独立して直面するのが、仕事を取っていく難しさです。
そもそも認知度が「ゼロ」なので、認知してもらうための動きが必要です。
しかし、不動産屋は既にお抱えの土地家屋調査士が存在し、なかなか見積すらさせてもらうことが難しいのが現実です。
また、調査士の仕事は土地であれば早くても1ヵ月から2か月かかり、その後でないと基本的に報酬が見込めないので、手持ちの運転資金とにらめっこしながらの事務所運営が続きます。
収入があまりないところに、様々な出費に追われます。
特に春は総会等が多く、研修等も重なります。
付き合いも大切ですから、懇親会等が続くと、まだ満足に仕事量を確保できない新人には非常に厳しい現実だと思います。
私の場合は、14条地図作成の業務や一般事件もぽろぽろ頂けていますし、先輩調査士からお誘いをいただいて、お手伝いさせていただけるおかげで、何とか耐えしのげていますが、これがない方は相当苦労する時期だと思います。
業界全体を盛り上げていくのであれば、登録したての新人の仕事をどのように確保していくかがとても大きな問題ではないかと思います。
また、土地家屋調査士の仕事は、ただ国家試験に合格したから稼げる仕事ではありません。
一つとして同じ不動産がないため、経験が全てといっても過言ではない世界であり、新人は仕事量をこなし経験を積んでいかなければならないにも関わらず、仕事が来ず経験が満足に積めないというのも現実です。
私は、いただける仕事一件一件を大切にこなし、測量・調査の質を保っていきたいと思っています。さばききれない程の業務に忙殺され、クオリティが落ちるよりは、案件数が少なくてもクオリティの高い仕事を目標としています。
とはいえ、生活していくためにはもう少し業務をこなしていく必要があるため、試行錯誤で営業活動も行っていきます。



コメント